ファシリテーションセミナー
私達は小さい時から、一方的に式と答えを教える講師のもとで学びます。世間一般のセミナーでもよくやっているのは、テクニックばかりで、
顕在化されたものばかり教えています。
なぜなら、最も大切な潜在的なマインドや構造や仕組みが重要なのですが、それをものにするには長期的な思考がいります。
ですので講師陣は、即効性のあるテクニックを教え、教わる側はテクニックを教わります。
実はこれは日本の構造自体の仕組みなので、その当たり前も疑うこともありません。
だからファシリテーターのセミナーを習ったからといって、すぐにできるモノでもなく、人が集まるところでやってみて、失敗して、失敗して獲れるものです。
ただその仕組みや構造やマインドを学び、理解するかしないかで、時間が経つにつれ、人とは天と地の差が出ます。
内容としては、
集まった違う個性同士が、学び参加し、体験することにより、新たな価値や考え方が生まれることです。
その時(時間)、その場(空間)で、そこにいる人達で化学反応を起こし、「創造、創発の時空」が生まれ、「創造、創発の知恵」が生まれるのが醍醐味です。
※創造とは0→1、創発とは1+1=2以上になること。
アウフヘーベンなどとも言います。
つまり「無」から「有」が生まれる体感をします。
そして話し合うのは表面的な、建前のものではなく、本音の対話です。
それぞれの思いや感情を伝え合い、さらに深くの価値観や考え方や人生やビジョンや志や思想や世界観や死生観を表現しあいます。
料理で例えると、
それらの知識や知恵を鍋に混ぜ合い、グツグツ煮込み、味わいと濃くが出てくる感じです。
そこでは、もちろんアクが出る人もいれば、溶け合って新しい味が生まれたりする人もいます。
色々な現象がとにかく起こります。
そのためには一人一人が「主体性」をもつことが重要であり、それができると「相乗効果(相互作用)」が起こります。
そのための流れがあります。
それが次の流れです。
①【参加】
一人一人が「傍観者」ではなく、あくまで「参加者」でなければいけません。お金を払うから良いものをつくってくれというようなレストラン型ではなく、皆でつくるバーベキュー型の体験から創造と創発が生まれます。
つまり皆が「当事者意識」を持ち、自分以外が対話している時も、一緒になってつくりあげていきます。
②【体験】
これは皆の体験によって、潜在意識が集合的無意識化で繋がり、日常では体験できない、共通の時空になります。
③【協働】
皆の資源を持ちより、「協働」します。そうすることにより相乗効果が起こり、ダイナミックな時空になります。
④【創造】
一人では思いつかないことを一人一人が発見したりします。
⑤【共創】
それを混ぜ合わせ「共創」を起こします。
⑥【学習→発信】
そこで「学習」したものを、個人個人が自分の世界に戻り、さらに「発信」していきます。
⑦【復習→工夫】
発信と同時に復習し、改善と創意工夫をしていきます。
⑧【共存】
個人個人が周りや外に、工夫しながら発信することにより、同じ波動(周波数)の仲間が集まったり、募ったりします。
⑨【共栄】
そして知恵を「共有」していき、共に豊かになっていきます。
①⓪【共進】
共に味わいと濃さを増し、悟り、共に進化していきます。
→この繰り返しにより、
「人」→「組織」→「社会」に善の循環が起こります。
この流れに触れることにより、関わる人達が生きる知恵や生きる力がつき、学ぶ楽しさが増します。
なぜこれを日々するのかというと、
今までのように、「優秀なリーダー格の人に情報を集め、リーダーが意思決定し、メンバーが何も考えず従う」というやり方が、今まで通用してきたのですが、
インターネットの普及により、情報が溢れ出し、ライフスタイルが多様化することにより、
複雑で曖昧で変動的で、先が見えないので、
皆で考え、皆一人一人が自立して、違いを認め合い、時には協力しながら、多くの問題解決をしないといけなくなったからです。
正解が一つだった時代は終わり、多種多様な正解が認められ、マイノリティ主張できる時代になりました。
つまり、専門性が高く尖ったスキルや価値観が求めらる世の中だからこそ、それらを包括する本物のファシリテーターが求められるようになったのです。
では、どのようにファシリテーション力を磨くのか。
それは冒頭にお伝えしたように、マインドと仕組み、構造を理解すること。
そして、それを『体感』することが何より重要です。
創造と創発が起きる場を肌で感じながら、ファシリテーションの本質を学んでいきます。