人間関係の格差
最近ではSNSが普及することにより、お金をかけずとも宣伝広告ができ、会社に入ったり、お店を持たずとも、
会社を自分で作ったり、フリーランスになったり、副業、複業など、ある程度の富をつくることが難しくなくなりました。
そうなるともちろん経済の格差が生まれてきます(それでも日本はまだまだ格差を少ない方)
(車も軽自動車か高い車が売れるので、自動車業界もその間は作らないそうです。)
そうすると経済だけではなく、あるものも格差が生まれてきたそうです。
それは何かというと『人間関係の格差』です。
大学の社会学者が大学生を調査したところ、
コミュニケーション力が高い人と低い人の差が激しく、中間が少なく、どちらかに偏る傾向が出たそうです。
ただ人間関係をSNSで構築できるからといっても、中身に言及しないと意味がないと私は考えます。
例えばフォローワーが1万人いたとしても、イベントを開いたら来るけど、本当に自分が困った時に親身になったり、助けてくれたりする人が何人いるでしょうか。
一方友達は少なくても、深い話しが出来て、ずっと付き合える友達がいる人がいるのとでは、
どちらが豊かでしょうか。
かといって、浅く広くの人もいなくて、深い人ばかりも苦しくなってきますし、人間の幅も広がりません。
ですので、色んなジャンルの繋がりもありつつ、深い繋がりができるように、質と量のバランスが必要ではないかと思います。
戦後の日本は貧しかったので、人と強制的に協力しながら生きていかなければいけませんでした。
人との繋がりよりも、物がなく物を得たら幸せだと考えられていました。
しかし、物も豊かになり、日本社会にあった縛りの結婚、家長制度、終身雇用がだんだん崩れることにより、
人間関係の縛りに自由が出てきました。
それゆえに単身者が増え、人間関係の格差の広がりにつながったという社会心理学者もいます。
つまり、単身でコミュ力が弱い人は、どんどん孤独な環境下に追い込まれるようになるということです。
そんな時ほど豊かな人が貧しい人を助けるように、
コミュ力が高い人が、さらに高い人を連れきたり、低い人のことを気にかけて、コミュニティーやイベントに誘ってあげるという、
人間関係が出来る場を提供するお手伝いをすると、良いのではと思います。
そうするには、誰かに誘われるのをいつまでも待つのではなく、誰かを誘う側になったり、自分で少人数のイベントをしたり、食事会やお茶会をしたりなど、
日本の先を進んでいるコミュニケーションの欧米のパーティーなどが、これから日本は必要かもしれませんね。