【自分磨き】
今は日本の伝統文化の技術者が後継者不足だと言われています。
確かに丁稚奉公をし、同じ作業を何年かけて、大根やじゃがいもの皮剥きだけしかさせてもらえなくて、技術を教えてもらえず、見て盗めと言われ続け、何年かしてやっと少し別のことができるということは、今の時代ナンセンスだと思います。
生まれた時から、モノも多く、便利で、かつ情報も溢れていて、選択肢の多い時代に育ってきた若い人達に対して、それらは理解不能だと思います。
私自身、若い時はブラック企業で修行してましたが、今の自分に対してもそんな無茶はしません。
しかし、そのコツコツやることで、いつでも再現ができる技術がつき、かつメンタル面では、忍耐力ややりきる力がつくことには、大きく意味があり、価値があるのは事実でもあります。
それに繋がるリアルな話しですが、
私の周りでも仮想通貨が当たり、億り人になって大金を得た人達がいます。
ただ大きなお金の使い方を知らない人が、急に贅沢に使い始めたら、お金の維持やコントロールできなくなりました。
お金目当てで人が寄ってくることや、今までの周りの人間関係が崩れ、人間不信になり、
お金より大切なものを失っている人が、何人かいました。
それを見て私は当たらない方が良かったのではと、考えさせられました。
ただ中には、その当たったお金で、自分の本当のやりたかった、社会貢献の思考現実化をしたり、自分の芯を持って自分磨きを続けている人は、お金を有効利用されています。
何が違うんだろうと観察してみると、
前者の人達は、楽して儲かる、楽して上手くいくというものを常に求めていて、今の会社がしんどいから辞めたい、パートナーや家族と向き合えないと、
現実逃避をしようとしていたところでした。
お金があったら幸せになれると信じていたのです。
後者の人達は、常に学びに熱心で、決めたことをコツコツ継続して、自分の人格磨きを疎かにしていませんでした。
つまり、お金は人生を豊かにする手段であって、目的にするとおかしくなるということです。
今、意識高い大学生や若い人達が、お金を増やすことや、投資投資なんて言っている人がいますが、それは賢い大人に利用されているだけです。
お金の本質や仕組み、税金の学びをして、金融リテラシーを上げることはもちろん大事ですが、
それよりも重要なことは、まずは目の前の与えられた運命や環境を切り開く、知恵と力をつけることです。
目の前の問題を見つめ直し、それをクリアするための課題を決め、自分磨きをし、人間力を高めること。
それをクリアするためにも、本を買って読んで実践したり、スキルを得るためのセミナーを受けたり、学んだり実践できるための、時短のできる環境にお金をかけたり、時短できるパソコンや道具を購入したりなどの、未来の自己投資をするだけです。
ただ本や道具を買ってセミナーを受けて、満足している人も少なくありません。
それはただ知っただけです。
学んだことや、購入した道具を使いこなしながら、発信したり、共有したり、教えたりしながら、
自分のものにしなければ何の意味もありません。
そのためにはコツコツ実践して、数をこなし、継続し、工夫しなければなりません。
そして継続していると必ず壁にぶち当たります。
成果が出ず、成長が止まり、スランプに陥ります。
そこで大抵の人がまたやめます。
そんな時こそ真価が問われる時なのです。
今の自分のライフスタイルは、
問題と向き合ってきたからこそ得た習慣であり、
自分を磨いて人格形成して成り立ったものです。
「楽して儲かる」「楽して成功できる」
なんていう甘い言葉に流されずに、
現実逃避せずに、自分の今の目の前の問いを見つけ、その問いを解くために、コツコツ精進することが、
実は一番楽で近道なのだと、
若い人達に伝えています。
ただあまりにも苦行体質で、偏り過ぎている人には、もっと手を抜くように伝えます。
つまりその時によって、その時代や環境によって、取捨選択しないといけないということにもなります。
もう一度言います。
お金は人生を豊かにする手段であって目的ではありません。
日々精進し、真理を学び続け、人間力を磨いていると、お金や人は自然に集まってきます。
学びや実践に、お金と労力と時間をかける自己投資が、今の私の生きてきた中でも、最も確信を持ってお勧めできるものです。
そしてお金をいつでも稼げるようになってから、余裕のあるお金で、投資をすればよいのではないかと私は思います。